台湾・経済部はこのほど、台日企業の提携ルートの強化・提携を加速するため、台湾前副総統の蕭万長氏を最高顧問とした「2012年経済部台日産業合作訪問団」を組織し、蕭万長氏ら14名が26日夜に来日。27〜29日は東京、30〜31日は大阪にある企業などを訪問する予定。
今回の訪問の主要目的は3つあり、一つ目は「台日民間投資取決め」を実践し、台日企業の相互投資を促進すること。二つ目は、日本の全国的経済貿易団体を表敬訪問し、産業提携の強化に向けての戦略を検討すること。三つ目として、潜在力のある提携対象を訪ね、新たな投資チャンスを探ること。
台日企業による相互投資促進に関しては、NECや富士通とクラウドサービスなどの領域における提携の可能性について交流を行い、産業提携の強化については、日華議員懇談会(超党派議員連盟)および日本商工会議所と意見交換をする。そのほか、三井物産、NHKエンタープライズ、三菱商事、住友商事、シャープ堺工場なども訪問する。
また、台湾最大の工作機械メーカーである友嘉実業と、超精密研削盤のメーカーである和井田製作所、超精密旋盤のメーカーであるシチズンマシナリーミヤノ、大手商社の丸紅の3社が合弁で「和井田友嘉精機株式会社」を創設する契約式も行われる。